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新世界と呼ばれる北米大陸でも、ブドウ栽培とワイン醸造が盛んです。
特にアメリカ合衆国のカリフォルニア州は、温暖な気候と栽培に適した土壌をもち、欧州の銘醸地に匹敵する「質」「量」を誇っています。カリフォルニア州で米国全体の約90%を生産しています。 アメリカで、ヨーロッパの高貴品種と呼ばれる「ピノ・ノワール」「シャルドネ」「カベルネ・ソーヴィニヨン」などを栽培し始めたのは1960年代と比較的最近の事です。 1983年にはワイン法が整備され、栽培地域のAVAが政府で認定され、ワイン・ニューワールドの中でも「高級ワイン」の産地として認知されてきました。 また、カリフォルニア北部のオレゴン州やワシントン州も、やや冷涼な気候に適したブドウ品種から良質なワインが産出されています。 東部では、名前だけ聞くと大都会の印象が強いニューヨーク州は、ワイン生産以前から、生食用、ドライ・レーズン用、ジュース原料としてブドウが栽培されています。 近年では、上記の高貴品種を中心にワイン用ブドウが栽培され、おもいのほか高品質なワインを生産しています。 |
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アメリカ合衆国は世界第4位のワイン生産国です。生産量の9割をカリフォルニア州が占め、周辺のオレゴン州、ワシントン州、また東部のニューヨーク州でも量は少ないが良質ワインを産出しています。しかし、全生産量の9割を占めていることから、アメリカワインと言えばカリフォルニアという印象が強いでしょう。 サンフランシスコを中心とする北部太平洋沿岸地域は、ヨーロッパの名醸地とよく似た気温で知名度の高い産地が多く、ナパ・ヴァレー地域を中心として、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワールなどの品種が栽培され、高級ワインを産出しています。赤のナパ、白ではソノマなどが質の高さを誇りますが、カリフォルニアの産出量の12パーセント程度と稀少です。ロサンジェルス、サンディエゴの付近の南部太平洋沿岸地域は温暖な気候で、ミディアムクラスのワインが多く見られます。内陸部の広大なセントラル・・ヴァレー地域は気温も高く、消費の主体となるテーブルワインが多く作られます。面積比で日本の1.1倍になるカリフォルニア州内には約700のワイナリーがあります。 1700年当時、カリフォルニアは未開の地であり、「アメリカ」ですらなかったのです。1700年後半にメキシコを植民地にしていたスペイン人が、あちらこちらに教会や伝導所を作りながらカリフォルニアを北上して来ました。その頃は実質的スペイン領であり、その伝導師たちが、教会で必要なワインを生産していました。そこではスペインのブドウ品種が栽培されていましたが、当時の西海岸は、まだ、フィロキセラが生息していなかったため問題は発生しませんでした。最初のワイナリーは1771年頃ロサンジェルス近辺に建てられました。伝道師達が北上するにつれて、新しいワイナリーも北上して建てられていきました。 1800年代に入ると教会関係以外のヨーロッパ人の移民も増えて来ました。その頃、メキシコがスペインから独立し、カリフォルニアもメキシコ領になりました。まだ「アメリカ」ではありません。その後、ソノマを舞台にカリフォルニア共和国として独立し、数年後アメリカ領となり現在に至っています。そして1848年、有名なゴールドラッシュが起こりました。金が見つかったという情報は瞬く間に全世界中に広まり、1849年以降、数年の間に何万人という人々がサンフランシスコ周辺に押し寄せました。この頃にもワインは作られていましたが、一般消費用が中心で、質より量の時代でした。ナパ、ソノマ周辺及び金の見つかったアメリカ川近くのサクラメントでもワイン用ブドウが栽培されはじめました。 このゴールドラッシュの時に1人のハンガリー人アゴストン・ハラジーがカリフォルニアにやって来ました。彼は当初南カリフォルニアに家族と共に移住し、果樹園を経営しました。ブドウ栽培も始め、後にサンフランシスコ近郊(サンマテオ)に移住しワイン用ブドウを栽培したのです。ハラジーはより良いブドウ栽培のできる場所を探し続けていましたが、ソノマをその地と決めました。そして1860年、彼の発案により町ぐるみの大プロジェクトとして、ヨーロッパから300種類約10万本のブドウの苗木を輸入し栽培を始めました。現在でも彼の多大な業績を称え彼は「カリフォルニアワインの父」と呼ばれています。 1870年頃になるとカリフォルニアでもフィロキセラ病原虫による被害が増えて来て、1880年頃カリフォルニア大学にはブドウの栽培学講座が置かれ、フィロキセラ防止の研究が始まりました。後にアメリカ原産のブドウ品種にはフィロキセラへの免疫がある事がわかり、アメリカ産のブドウ台樹に接木をする技術が確立されました。またこの頃カリフォルニアの風土に合うカリフォルニアワインの醸造技術(品質管理や低温発酵)が大きな進展をとげました。 1860年の南北戦争、1869年開通の大陸横断鉄道などにより、カリフォルニアワインはますます発展していきました。この頃出来たワイナリーでは、チャールズ・クリュッグ、コーベル、ベリンジャー、ウエンテ・ブラザースなどがあります。 1887年カリフォルニアワイン法が成立、1900年にはヨーロッパでもカリフォルニアワインが多くの賞を受けるまでになりました。しかしカリフォルニアワインの発展も、1920年発令された禁酒法によって壊滅状態に追いこまれてしまいます。1933年に禁酒法が解除されるまでの間はキリスト教のミサのためのワインや医療用のワインなど ごく一部のワインの生産が認められていただけでした。その為、ほとんどのワイナリーは廃業に追い込まれ、他の農業や職業に変わっていきました。 1933年に禁酒法が解除されたが、すぐにワイナリー再興はできませんでした。ワイン用のブドウは苗木から植えても3年程しないと収穫は望めないし、ワイン造りの人材もいなかったためです。 しかし、ここで1つの望みがありました。カリフォルニア大学です。禁酒法が敷かれていた時代も果実研究という名目でワインの研究が続けられていたのです。当初ワインの研究はバークレー校で行われていましたが、この頃デービス校に研究所を新設し、研究はデービス校で続けられました。カリフォルニア大学デービス校は多くのワイン醸造家を輩出し、又ブドウの品種改良などを行いカリフォルニアワインに多大な貢献をしました。こうしてようやく禁酒法解除後20年以上かけカリフォルニアワインが復興され、現在の興隆をみたのです。 カリフォルニアワインは主に9つの地域から生産されており、土地によって気候、土壌が変わるので、ワインの性格、質などが異なってきます。 フランスにおいてアペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ(AOC 原産地統制呼称)があるように、アメリカにおいてもアメリカブドウ栽培地域(American Viticultural Areas 略称A.V.A.)が定められています。 ナパ・ヴァレーは総称で、ヴァレー内に複数の市が存在します。幅5マイル、長さ35マイルの盆地で、夏は暑く冬は寒い土地です。夏でも夜になるとかなり涼しくなるので、ワイン造りには最適な環境といえます。ブドウの作付けではカベルネ・ソーヴィニヨンが一番多く、シャルドネ、メルロ、そしてピノ・ノワールと続きます。年間平均生産量は14万トンです。 ソノマ(郡)はナパより土地が広大です。地域によって微妙に気候が異なり、山を一つ越えれば異なったマイクロ・クライメイトとなる傾向にあります。従って多くのブドウ品種を、それぞれの土地に合わせて育成出来るわけです。栽培品種作はシャルドネが一番多く、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、ジンファンデル、ピノ・ノワールと続きます。年間平均生産量は18万トンです。 位置的にはナパ、ソノマの南側にありますが、冷たいサンフランシスコ湾の影響を受けてナパに比較すれば涼しい気候を持っています。この気候を利用して素晴らしいシャルドネやピノ・ノワールを生産しています。最近は大変注目されている生産地でもあります。シャルドネが一番多く、ピノ・ノワール、メルロなどが多い生産品種です。年間平均生産量3万トン。 サンフランシスコの南からサンタクルーズにかけての地域です。作付けではシャルドネ、ジンファンデル、カベルネ・ソーヴィニヨンなどの順で生産量は約2万トンです。 ソノマ郡より更に北に位置します。湖と山地の素晴らしい景観 のブドウ畑から、素晴らしいソーヴィニヨン・ブランやゲヴュルツトラミネールが生産されます。作付け品種は、メンドシーノがシャルドネ、ジンファンデル、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ。レイクカウンティーがカベルネ・ソーヴィニヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネの順で、年間平均生産量はそれぞれ 6万トンと1万5千トンです。 モントレーはサンフランシスコより120マイル程南下した海岸線一帯にあります。気候的には太平洋の寒流の影響を受けて涼しい地域です。その為、シャルドネ、ピノ・ノワールなどが多く栽培されています。そのほかにはカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロ、ジンファンデルなども造られ、年間平均生産量は18万トンです。 まさにカリフォルニア州において地理的には中心に位置します。内陸にある為、やや大陸性気候に近く、夏は大変暑く、いくつかの例外を除いて、長い間いわゆるジャグワインと呼ばれる安いワインの生産地でした。そのため今でもフレンチ・コロンバード種のブドウは多く生産されています。もちろん近年はカベルネやメルロ、シャルドネから高級なワインも生産しています。他の品種ではジンファンデル、シャルドネ、メルロ、シュナン・ブラン、グレナッシュ、バルベーラの順で年間平均生産量は200万トンあります。セントラル・コーストの名誉のために良い生産者も紹介しておくと、ボーグル、フィリップス、ダニガン・ヒルズ、ウエンテなどは高い評価を受けています。 ワインの名前は通常、フランスワインがブドウの生産地の名前(ジェネリック)になるのに対して、カリフォルニアワインはほとんどの場合ブドウの種類により名前(バラエタル)が付けられます。カリフォルニアにはカリフォルニアワイン法があり、ワインのラベルはジェネリック又はバラエタルいずれかの表示をすることが義務づけられています。 ラベルにブドウ品種名を表記する場合、そのブドウ品種が全体の75%以上入っていれば表記できます。 生産年号を表記する場合、その年に収穫されたブドウを95%以上使用した場合に表記できます。 使用できる原産地名称は以下に限られ、各々に産地名称内産ブドウの使用割合が定められています。 〈カリフォルニア〉 100%カリフォルニア州内産ブドウを使用する。 〈カウンテイ(郡)〉 表示するカウンテイ内産ブドウを75%以上使用する。 使用割合を明記した場合は3カウンテイまで併記できる。 〈A.V.A〉 名称のワイン 表示A.V.A内産ブドウを85%以上使用する。 100%単一ヴィンヤード産ブドウを使用した場合、上記の原産地名称のいずれかとともに併記できる。 例えば、ワインのボトルのラベルにナパ・ヴァレーと書いてある場合はナパ・ヴァレー内で生産されたブドウでナパ・ヴァレー内の醸造所で醸造・熟成されたワインなのです。 その他細かい法律がありますが、中でもカリフォルニアワイン法の補糖禁止はユニークです。天候の良いカリフォルニアでは、ほとんどの地域でブドウは完熟し、高い糖度になるために補糖の必要がなく、そのまま醸造しても充分なアルコール度になります。しかし、カリフォルニア以外の州、たとえばワシントン州では日照不足などの理由で糖が上がらず、補糖なしではワインが出来ません。そのため補糖が認められています。 第二次世界大戦後、大きな資本を元に大手のワイナリーが台頭し、良質で健全なワインを大量に生産、供給するようになり、これらワイナリーを「ナパのビッグ・ファイヴ」と呼びました。 「ボリュー・ヴィンヤード」「イングルヌック」「マルティニ」「ベリンジャー」「チャールズ・クリュッグ」がビッグ・ファイヴです。そして、その一つ、チャールズ・クリュッグ ワイナリーから分離独立したのがロバート・モンダヴィです。1966年にワイナリーを設立以降、高品質のワインを生産し、アメリカはもとより、ヨーロッパでも賞賛されるワインを造ったのは有名ですが、その後、フランスのムートン・ロスチルドのオーナー、バロン・フィリップ・ロスチルド氏と共にオパス・ワン ワイナリーを建造し、世界中から絶賛を浴びるカリフォルニアの基準と呼べる赤ワイン「オパス・ワン」を生み出しました。 ワインの需要が増えるにつけ、特にナパ・ヴァレーにおいて多くのワイナリーが誕生しました。弁護士、学者、医者、オイル長者、IT長者などが、本業で蓄えた資金や投資家を募って集めた資金を使い、半分趣味でワイナリーを起こし、理想的なワインを造るようになりました。こういう小さなワイナリーを総称してブティック・ワイナリーと呼びます。これらの中には超高額で取引されているワインを生産しているワイナリーも多くあります。 カリフォルニアで最も応用性があり、親しみ易い品種ジンファンデルですが、世界でもジンファンデルが最も広く栽培されているのは、ナパ・ヴァレーなのです。この品種は、軽く飲みやすいスタイルにも、重厚でリッチなスタイルにも、ホワイト・ジンファンデル(ブラッシュ)としても仕上げることが出来ます。それほどに多様なスタイルなので、どんな食事にも合うように造られる傾向にあります。ジンファンデルはカリフォルニアの中でも最も歴史が古い品種で、樹齢100年以上という木も存在しています。しかしその起源は謎が多く、今だはっきりしたことは判っていません。長年イタリアのプリミティヴォが原種と考えられていました。しかし、そのプリミティヴォも元は東ヨーロッパのクロアチアが発祥ということから、ジンファンデルの故郷はクロアチア、と言うのが正しいかもしれません。 カリフォルニアワインの世界的な需要は、年々急激に増えています。1985年の輸出量は3500万ドルでしたが、過去20年の間に、2004年には8億800万ドルを記録しました。この数値は、毎年平均20%の成長をしていることになります。カリフォルニアワインの輸出先トップ10は、イギリス、カナダ、ドイツ、日本、オランダ、スイス、アイルランド、メキシコ、デンマーク、ベルギーです。 | |
| フランスのワイン育成地域と同様に、オレゴン州のぶどう園の土地は、北緯45度あたりに集合し、主にオレゴン・コースト山脈の間の内陸に位置しています。この渓谷は、独特な地形と海風によりとても穏やかな環境でぶどうがじっくりと育成することができます。品種の中では特にピノ・ノワールに適した環境です。 オレゴンワインの歴史は、「ピノ種の父」と呼ばれる“デヴィット・レッツ”がダンディーの丘にピノ・ノワールを植えた1966年に始まります。 40年を経たずしてオレゴンのワイン用品種ぶどう栽培面積は13400haへ急増、ワイン生産量は100万ケースを越え、今も増え続けています。 ワイナリーの数は1990年には約60社、2003年には250社を越え、まだ増加しています。 オレゴンは、アメリカの州別では第4位のワイン生産州となりましたが、上位3州に比較すると生産規模は小さく、生産量5000ケース以下の 小規模ワイナリーが大半を占めています。ある意味オレゴンのワインは手造りのワインであり、ぶどう畑やワイナリーで働く人々のぶどうへの 奉仕精神がテロワールと一体となり造り出されているともいえます。 冷涼温暖な気候なので、ぶどうの生育期間が長く、非常にゆっくりと成熟させていきます。他の産地に比べぶどうの収穫時期のピークが長く (9月末〜10月後半と1ヶ月近く)、収穫のタイミングをゆっくり見分けることが出来るため、最良の状態のぶどうを最良のタイミングで収穫できます。 カリフォルニアと比べると、ワインのアルコール度数は低く感じられ、圧倒するパワーを持つワインと違い、非常に上品で繊細な味わいを見せてくれます。 多くの生産者は、ぶどうの収穫を抑え、凝縮感とクオリティを大切にしており、収穫量は非常に少なく、1ヘクタール当たり42hl以下でワインを造っています。 この収穫量はブルゴーニュの『ポマール』レベルで、中には、シャンベルタンのグランクリュ並に35hl/ha以下という極端なワイナリーもあります。 ピノ・ノワール、ピノ・グリの栽培に最適な「テロワール」に恵まれたオレゴンのワインは、短期間にして国際的な評価を勝ち得ました。 開拓者精神を持ち続けるぶどう栽培家や醸造家はテロワールに感謝しつつ彼ら独自のニュアンスをワインに与えています。 この地の気候はワイン産地としては冷涼で、リージョン・シスムによる分類では大半がブルゴーニュやアルザスと同じリージョンに相当します。 ぶどう畑は、日当たりのよいなだらかな傾斜地に開かれ、初夏から秋にかけてほとんど降雨のない理想的な天候の下、 ぶどうはゆっくりと熟し収穫の時を迎えます。 オレゴン最大のAVA(アメリカ政府認定ワイン産地)はウィラメットヴァレーです。南北約80kmに及ぶ肥沃なウィラメットヴァレーは、 西の太平洋岸へと続くコーストレンジと呼ばれる西側の低い山地と、東側のカスケード山系の間に広がっています。 太平洋の影響を受ける穏やかな気候の下、コーストレンジの麓と、北からチェハレム・マウンテンズ、レッド・ヒルズ・オブ・ダンディー (ダンディー・ヒルズ)、エオラ・ヒルズなどの丘には、冷涼な気候でよく育つぶどう品種にとっては理想的な生育条件が備わっています。 州内にあるワイナリーの70%がこのウィラメットヴァレーにあり、中でもヴァレーの北半分に集中しています。 また、南にはウムプクワヴァレー、さらに南のカリフォルニアとの州境に広がるローグヴァレーとアップルゲートヴァレーのAVAがあり、 シャルドネやボルドー系品種、さらにはテンプラニーリョ、シラーなどのより温暖な気候に向く品種が栽培されています。 北のワシントン州とオレゴン州を隔てるコロンビア川沿いのAVA、コロンビアヴァレーとワラワラヴァレーはワシントン、 オレゴンの2州にまたがっています。 ともに乾燥した内陸性気候で、ボルドー系品種から素晴らしいワインが造られています。 オレゴンを代表する品種はピノ・ノワールです。ウィラメットヴァレー同様に複雑な香りと味わいを持つ優雅なピノ・ノワールを育むテロワールは、 ブルゴーニュを除くとごく限られています。 栽培者はクローン選抜を行い、さらに栽培法を工夫して収穫を厳しく制限するなど、この気まぐれなぶどうが隠し持つ卓越した 個性を引き出す努力を重ねています。醸造家も同様に、もてる技術の全てと情熱を傾けています。 ピノ・ノワールは育ったテロワールによって香味やアロマがそれぞれ異なりますが、一般的に若いうちは赤や黒い色をしたベリーや 果実の香りを持ち、活気があり果実味に富んでおり、瓶内発酵が進むにつれて土の香りやなめし皮、タバコ、マッシュルーム、 香辛料の香りが出てきます。 ピノ・ノワールは州内ぶどう栽培面積の5割強を占めています。 天皇・皇后両陛下の訪米の際クリントン大統領が晩餐会で提供されたのがオレゴンの赤ワイン、ピノ・ノワールとカリフォルニアの 白ワインだったという記録が残っています。 |
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| ワシントン州は、アメリカ第二のワイン生産地。緯度が北寄りなために、ぶどうの成長期の日照時間は、カリフォルニアに比べて平均で2時間も長いのです。1日平均17.4時間の陽光によってぶどうが完熟し、夜間の涼しさのおかげでぶどうの酸度が高まる。こうして、ワシントンワインの芳醇な味わいとバランスのよさは形づくられます。 ワシントンのワイン業界は、400以上のワイナリーと350社のぶどう生産業者、3万エーカーのぶどう畑からなる30億ドル産業です。ワイナリーの位置は州じゅうに広がり、使われるぶどうの主要品種は20種類以上にものぼります。これも、クオリティの高いすばらしいワインが生まれる要素のひとつです。 著名なワイン評論家であるロバート・パーカーも「ワシントン州は世界中で最もエキサイティングなワイン生産地の一つです」と発言しています。 料理との合性で良く知られ、豊かで芳醇な味わいとフレッシュな香りのバランスで高く評価されているワシントンワインが世界中から注目を集めています。米国の最近の統計によれば、ワシントン州のワインは、世界のどの産地のワインと比較しても賞を獲得している割合が高く、批評家たちもワシントンワインはヴィンテージごとにますます良くなっていると称賛を惜しみません。 ワシントン州最初のワイン用ぶどうは、1825年にハドソンズベイカンパニーによってフォートバンクーバーに植えられました。入植者の移動に伴い、1910年頃にはワイン用ぶどうは州の大部分で栽培されるようになりましたが、初期の栽培はフランス、ドイツ、イタリアからの移民によって行われました。 ワイン歴史家ロンアーバイン氏とウォルタークロア博士の著書「The Wine Project」によれば、ぶどうの栽培はこのフォートバンクーバーにおける植え付けが発端であるとされています。1854年には改良品種がピュージェット湾の植木業者に仕入れられ、1860年にはワラワラバレーにもワイン用ぶどうが栽培されています。 1903年にはカスケード山脈山頂の雪解け水を利用した大規模な灌漑事業が州東部に広がりました。これにより肥沃な火山性土壌と温暖で日当たりの良い、砂漠に近い気候の土地にも可能性がめざめたのです。イタリアとドイツの品種がヤキマバレーとコロンビアバレーに植え付けられ、ワイン用のぶどうの耕作面積は20世紀の初期に急激に増加しました。1910年にはコロンビア川バレーで初のぶどう収穫祭がケネウィックで開催されています。 1914年頃にはヤキマバレーにもサニーサイドのW.B.ブリッジマンのぶどう農園などが現れ始めました。 1920年の禁酒法の導入でワイン用ぶどうの生産は低下しましたが、皮肉にもこれが自家製ワインへの興味を駆り立てたかどうか、は定かではありません。やがて禁酒法が解かれた後、アメリカ北西部で最初に政府認可を受けたワイナリーは、ピュージェット湾ストレッチ島に籍を置く業者でしたが、やがて1938年には州の至る所で42箇所のワイナリーが登録されています。 商業規模の本格的な栽培は1960年代に始まりましたが、ワイン歴史家のレオンアダムズは、今日のコロンビアワイナリーとシャトーセントミッシェルの先代にあたる初期の生産者に注目する一方、前衛的なワイン醸造専門家アンドレチェリスチェフをシャトー セント・ミッシェルに紹介しました。このチェリスチェフがシャトー セント・ミッシェルを成功に導き、州の近代的ワイン作りの先駆者となりました。この結果1970年代中頃に見られたワイン産業の急激な発展は、15日おきにワイナリーが誕生する今日の凄まじいペースにも匹敵するものでした。 ワシントン州の主な活動としては合同マーケティング推進をめざして1987年設立された業界連合、ワシントン ワイン協会 (Washington Wine Commission)があげられます。同委員会は1999年にワイン生産とラベル表記に関する業界基準を設定する目的で、ワシントンワイン品質同盟を設立しました。またリザーブワインの基準を明確化、ワシントン・ワイン・インスティチュートの設立、資格プログラムと教育リサーチの継続により、高級ワイン産地としての州の評価はさらに定着しています。 数名の醸造家の自家製ワインへのこだわりとぶどう栽培農家の先見の気風が、今や影響力多大な30億ドル産業に成長したのです。ワシントン州産ワインはアメリカ合衆国全50州と海外40カ国に出荷されています。ワシントン州の高級ワイン生産高は合衆国第2位、ワイン用ぶどうの栽培面積は3万エーカー(11736ヘクタール)以上です。 その質の良さが認められるにつれ、合衆国内でも海外でも需要が伸びてきます。新たな耕作地に苗が植えられ、新しいワイナリーが驚くほどのペースでオープンしています。ワシントン州は今や世界中で高級ワインの産地として認められているのです。 1983年認定 ぶどう栽培面積は11,000エーカー以上 ワイナリー数は50箇所以上 主な品種: シャルドネ、 メルロ、カベルネソーヴィニョン、リースリング、シラー 1984年認定 ぶどう栽培面積は1,200エーカー以上 ワイナリー数は90箇所 主な品種: カベルネソーヴィニョン、メルロ、シラー 1984年認定 コロンビアバレーの周辺部にはレッドマウンテンとヤキマバレー、ワラワラバレーも含まれる ぶどうの栽培面積は16,600エーカー以上 ワイナリー数は約100箇所以上 主な品種: メルロ、カベルネソーヴィニョン、シャルドネ、リースリング、シラー 1995年認定 ぶどうの栽培面積は80エーカー以上 ワイナリー数は100箇所以上 主な品種: ジーガレーベ、ピノ・グリ、ピノ・ノワール 2001年認定 ぶどうの栽培面積は710エーカー以上 ワイナリー数は12箇所以上 主な品種: カベルネソーヴィニョン、メルロ、カベルネフラン、シラー、サンジョヴェーゼ 2004年認定 ぶどうの栽培面積は350エーカー以上 ワイナリーは15箇所以下 主なぶどうの種類: シャルドネ、ゲヴュルツトラミネール、リースリング、ピノ・グリ、シラー、カベルネソーヴィニョン、ピノ・ノワール、サンジョヴェーゼ 2005年認定 ぶどうの栽培面積は6,000エーカー以上 ワイナリーは4箇所 主なぶどうの種類: シャルドネ、リースリング、ソーヴィニョンブラン、シラー、カベルネソーヴィニョン、メルロ 2006年認定 ぶどうの栽培面積は5,205エーカー以上 ワイナリーは3箇所 主なぶどうの種類: シャルドネ、リースリング、シラー、カベルネソーヴィニョン、メルロ 2006年認定 ぶどうの栽培面積は1,500エーカー以上 ワイナリーは17箇所 主なぶどうの種類: シャルドネ、リースリング、シラー、カベルネソーヴィニョン、メルロ、マルベック コロンビア・クレスト地区 - ワイナリーは33箇所 スポケーン - ワイナリーは12箇所 プルマン - ワイナリーは2箇所 |
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