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イタリアにワイン作りをもたらしたのは、ギリシャ人達でイタリア南部やシチリアにブドウ栽培を伝えました。続いてエトルリア文明の頃、イタリア中部にも普及し、約2000年前ローマ人が受け継ぎ植民地化したすべての支配下地域に広めました。 フランク族の王であったカール大帝は修道院のワイン作りを保護し、中世では修道院がワイン作りに大きな役割を果たしました。 16世紀にはワイン生産技術が一層向上し、ワインはさらに普及しました。 世界のワインの生産量は約3,000万キロリットルといわれ、近年のイタリアでは500〜600万キロリットル、フランスもほぼ同程度の生産量を持っています。 気候などによって年ごとに収穫量が異なりますが、ほぼ毎年この2カ国が生産量1位・2位を争っています。 長靴型の半島の18州、独立したシチリア島とサルディーニャ島の2州、全20州にブドウ樹があり、それぞれの州でワインが造られています。イタリアでは、1960年代には850万キロリットルの生産量がありましたが、生産過剰を避けたいというEUの方針と、 収穫量を減らすことによってワインの質を上げ、輸出を伸ばそうとする動きがあり、質は向上していますがワイン生産量は減少傾向にあります。 引き金となったのは、フランスのブドウ品種カベルネ・ソーヴィニヨンから造られた「サッシカイア」というトスカーナ・ワインです。このワインがロンドンで開催されたワインコンテストのブラインド・テイスティングで高い評価を受けたことから、一気にイタリアワインの名声が高まりました。 そして、1970年代ごろから徐々に、生産者の二代目・三代目が世界のマーケットを意識し、高品質ワイン造りを目指すようになりました。 輸出は順調な伸びをみせ、日本でもフランスワイン、ドイツワイン優位の時代から、辛口を特に好むドイツワインとカリフォルニアワインの交代を経て、ティラミスに端を発した「第一次イタ飯ブーム」でイタリアワインが3位、そして2位へと躍進。 これは世界的な動向といえますが、新たにオーストラリアやニュージーランドのワインが輸出を伸ばしていることから、イタリアでは畑の改良や醸造技術の向上がよりいっそう進められています。 |
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ヴェネト州は人口約450万人。水の都ヴェネチアを州都とするアドリア海に面する州です。 川が何本も走る州ですが、その中のトレンティーノ・アルト・アディジャ州から流れくる、アディジェ川の流域に著名なワイン産地があります。 ここにはヴェローナという町があり「ロミオとジュリエット」の舞台となった町としても有名です。 デイリーなイタリア白ワインとしてとてものポピュラーなソアヴェはあまりに有名です。 わずかに緑色を帯びた麦わら色のワインで、滑らかな口当たりの辛口ワインです。 特にアドリア海の海産物と一緒にいただくのが最高と言われていますが、勿論日本の海産物とも相性はぴったりです。ガルガーネガ種から造られ輸出量も多く、価格も手頃です。 ガルダ湖東岸に位置するワイン産地で、コルヴィーナ・ヴェロネーゼという品種を主体に、いくつかのブドウを混醸して作られます。 やや明るいすみれ色をしたワインで、軽いタッチの飲みやすいカジュアルな赤ワインです。料理とも合わせやすい便利なワインといえます。 バルドリーノと同じブドウから造られますが、出来上がりはバルドリーノに比べてボディの強い辛口のしっかりワインになります。 肉厚でタンニンも多いワインとなるが比較的若いうちから飲むことができます。 |
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トスカーナ州はピエモンテと並びイタリアで最も高品質なワインを生産する州で、州都は花の都フィレンツェです。 DOCGも5つが指定されておりイタリアでも最も多く、更にスーパー・タスカン(トスカーナ)と呼ばれるDOCGに勝るとも劣らない、それ以上の価格で取引されている高品質ワインも多数生産されています。 トスカーナで一番ポピュラーなのはキャンティだと思われます。殆どのワインファンが聞いたことや飲んだことがあると思われるほど著名で、生産量も日本への輸入も多いです。そしてキャンティ・クラシコ、更にDOCGのヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ、カルミニャーノ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノなどが存在するワイン王国です。 古くからのDOCGで辛口の赤ワインの産地です。サンジョヴェーゼ種のブドウを75%から90%程度用い、白ブドウを含む他の幾つかの補助品種を使っても良いことになっています。 キャンティは品質に千差万別があり、ライトタイプの飲みやすいものから、長期熟成に耐え威厳に満ちたものまで様々です。しかも価格面でも10倍の差があるものもあり、誤解を生む元にもなっています。 しかし最近では品質の向上が著しくそれに呼応する形で生産量も減少し、キャンティの価値は高まっています。多くの生産者たちは自分達のワインを差別化するため、特定の畑や区域の名前を強調することによって高品質をアピールする方法を取り始めています。 その中でもっとも有名なのはChianti Classico(キャンティ・クラシコ)ですが、古くからの畑で生産されたものにのみ使用が許されている呼称です。トレードマークとして黒鶏のシールを使っていることでも有名です。 サンジョヴェーゼの亜種であるブルネッロ種のブドウから造られます。サンジョヴェーゼ・グループから作られる最高峰とも言えます。 辛口赤ワインで10年以上の熟成に耐えます。 最近は海外での人気も高く生産量も増えていますが、高品質のものはやはり値段も高額です。有名な生産者はBiondi-Santiなど ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ (Vino Nobile di Montepulciano) やサンジョヴェーゼの一つであるブルニョーロ・ジェンティーレ種のブドウから造られます。 辛口赤ワインで熟成にも耐えるものが多いです。 1990年に認められた比較的新しいDOCGです。カベルネ種を少し醸造に使用していたために遅れたわけですが、カベルネ系品種を使うことによって重厚なボディとなっています。 DOCもブラインドティスティングにより認められたものです。 サンジョヴェーゼ45〜70%、カナイオーロ・ネロ10〜20%、カベルネ6〜15%を使って造られます。 1716年にトスカーナ大公により選ばれ保護された地区で生産されています。 トスカーナでは新しいDOCGで1993年に昇格しました。同じ名前のブドウから造られる白ワインで、辛口が基本です。しかし少量の甘口も産出しています。 ボルドーに匹敵する評価と、VdT(ヴィノ・ダ・ターボラ)やIGTの格付けでありながら、高品質のワインとして名高いものがたくさんあります。これらを一般的な呼称として「スーパーVdT」と呼び、中でもこの地トスカーナ州産を「スーパー・タスカン あるいはスーパー・トスカーナ」と呼びます。 代表的なものをいくつか掲載します。 ワインファンなら誰でも知っているスーパー・トスカーナの筆頭。カベルネ・ソーヴィニヨンやカベルネ・フランを用いボルドースタイルにまとめ上げています。新樽での熟成も行い10年以上の熟成にも耐え、味わいもボルドーに近いものと言えます。 こちらもカベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランから造られる辛口赤ワインです。 ヴィンテージによってサンジョヴェーゼ種も使用しています。 こちらはサンジョヴェーゼが85%程度で、残りがカベルネ・ソーヴィニヨンです。良い年のものは15年以上の熟成にも耐える熟成型の辛口赤ワインです。 |
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ピエモンテはイタリア北西に位置する州で、北はアルプス山脈のスイス国境、西はフランスに接しています。直訳で「山の足」という名の通り、アルプス山脈の麓に広がる州でワイン産地はこの麓に広がっています。 気候はイタリアにしては厳しく、寒くて雪の多い冬、乾燥した夏、そしてブドウの収穫期には霧が発生するという特徴的な機構を持っています。 サンジョベーゼの亜種と考えられ、高級品種のひとつである「ネッピオーロ」はこの霧「ネッビア」が出る頃に収穫期を迎える事からついた名だと言われています。 ピエモンテはトスカーナと並ぶイタリア屈指の高級ワイン産地で、「イタリアワインの王様」と言われる「バローロ」を筆頭に素晴らしいワインが多数作られています。 DOCGにはバローロ、バルバレスコ、ガッティナーラ、アスティ・スプマンテなどがあり、30以上のDOCも指定されています。それ以外にも素晴らしいVdTも数多く作られています。 イタリアは産地の重複が多く、特にピエモンテは複雑に重なっているため正確な区分けは困難です。 イタリアの、特にピエモンテやトスカーナの場合はむしろ生産者の名前の方が重要な要素を持っていることは間違いありません。 「イタリアワインの王様」と呼ばれています。タラノ川沿い、アルバの街の近く「ランゲの丘」付近で生産されています。ブドウは最高品種の「ネッビオーロ」を用い3年以上熟成させた後、出荷が許可されますが、1990年、89年、88年、など優良収穫年のワインは20年以上の熟成に耐えうる偉大なヴィンテージとなりました。少しオレンジを帯びたガーネット色のワインで、個性的なすみれの花の香りを持つ、辛口でタンニンも多くボディの厚いしっかりしたワインとなります。 室温よりやや高めの温度で、狩猟肉などの個性的な肉料理と合わせると本領を発揮します。 ボトルも少し変わっており、特徴あるアルベイサと呼ばれる形の瓶を使っています。 バローロの弟分に当るのがバルバレスコです。バローロに比べるとややまろやかで口当たりが良い印象があり、その分熟成期間もやや短く10〜15年ほどで飲み頃を迎えます。 長期熟成型のフルボディです。バローロ同様、ネッビオーロから造られ、オレンジ色を帯びたガーネット色の個性的なワインです。 小さな生産地域で造られています。バローロ、バルバレスコと同じネッビオーロから造られる長期熟成型のワインで「イタリア醸造技術が生んだ宝石」と呼ばれたこともあります。 やや苦い味わいを持ち、炭火焼きの肉料理などに合わせるとよいでしょう。 熟成には10〜15年ほど必要で、タンニンも、アルコール感も強く、ボディもしっかりした辛口の赤ワインです。 日本では既に定着した感がある、イタリア産の発泡酒です。かつてはシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵方式で作られていましたが、近年ではタンク発酵方式のものがほとんどです。 その代わり入手しやすい価格になっています。 二次発酵をする前の状態がモスカート・ダスティで、このワイン名で多くのブランドが出荷もしています。 軽い泡立ちを持ち、人気もあります。モスカート・ビアンコ種という品種は、日本では「マスカット」と言った方が分かりやすいかもしれません。ワインの方もマスカット特有の香りをもち、軽い甘みのあるものに仕上っています。 やわらかく軽い口当たりから女性にも人気のワインです。 コルテーゼ・ディ・ガヴィとも言う辛口の白ワインです。原料のブドウはコルテーゼ種、やや緑色を帯びた麦わら色の透明感のあるワインとなり、レモンパームの様な香りと心地良い酸味をもったすっきりした味わいとなります。 早めに飲む若のみタイプのフレッシュなワインといえます。魚介類との相性は抜群で。日本の料理にもよく合います。 どちらもバルベーラ種のブドウから造られるカジュアルな赤ワインです。 明るいルビー色をしたワインで、やや厚みには欠けますが飲みやすく、また多くの料理に合わせやすいワインといえます。 ドルチェット種のブドウから造られる赤ワインです。ドルチェットはネッビオーロに次いで近年注目されているブドウ品種で、ネッビオーロに比べると重さはありませんが、まろやかで丸みのあるワインになり、バルベーラ同様、多くの料理に合わせやすいワインとなります。 有名な生産者。バルバレスコに醸造所があり、畑名がついたGAJAのバルバレスコは評判も価格も大変高いです。バルバレスコの他にもソーヴィニヨン種を使ったワインやイタリア地場品種を混醸したものなど様々なものがあり、これらはVdT核付けとして出荷されています。 ラベルはシンプルで、白地に、上部に黒い帯があり「GAJA」と白抜きで大きく書かれています。 |
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