Hiedler Gruner Veltliner Maximum
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【ワイン情報】
グリューナー・フェルトリーナーは、摘み取りの時期やブドウの熟度に最も適合する醸造方法を選ぶことで、 樽風味やMLFといった外的力を一切借りることなく、オーストリアを代表する同品種の様々な表情とポテンシャルを引き出すことに成功しています。 レス土壌の緩やかな斜面の畑の古木から生まれる、滋味あふれるワインです。 スモーキーで熟したフルーツの詰まった複雑な味わいは、口に含むと穏やかに感じられますが、スパイシーな料理にも負けない力を秘めたワインです。 貴腐ワインをつくるブドウを収穫した後に、畑に残された健全な(超遅摘み)ブドウから造られた辛口ワインです。深く複雑な果実の風味は蜜のような熟したニュアンスとトロピカルフルーツのような華やかな風味が感じられます。ボリューム とパワーに満ちたポテンシャルの高いワインです。
【シャトー情報】
オーストリアはブルゴーニュと並んで世界で最も「テロワール」概念の発達した地であり、有機農法に対する関心の非常に高いお国柄です。 当然有機農法によるブドウの栽培について熱く語る造り手は多くいます。しかし、19世紀以来グリューナー・フェルトリーナーの銘醸地として知られるカンプタールに4代続くヒードラーの当主、 ルードヴィッヒ・ヒードラーほどワインのキャラクターと質に対するテロワールの重要性と、 自然農法の土壌に対する生態学的メカニズムを科学的に理解し、論理的な思考の上にそれを実践している造り手は大変希少です。 ルードヴィッヒは「テロワール=土壌タイプ」という単純な図式を嫌います。 テロワールとは、土壌の種類のみならず、畑固有のミクロクリマ(微気候)と そこに植えられたブドウの木によるダイナミックな関係であると言います。 すなわち、斜面の向きや斜度、日照時間、保水性、灌漑の有無、土の状態と耕され方、 熱の放射と保温性、風の強さや防風要素の有無、密植度など、 そして何よりも重要なのがそこに植えられたブドウの品種が何であるか。 そういった全てについて配慮しなければ、テロワールを表現するワインを造ることは不可能なのです。 その上でルードヴィッヒはそうしたテロワールの持ち味をワインで表現するための基本として 自然な「土作り」に多大な労力を払います。 まず重要なのが、毎年コンスタントにブドウを実らせるだけの力、 即ち養分を自然なカタチで土に与えるための、腐葉土の活用です。 さらに、土を生態学的に「生きた」状態に保つためには、マメ科の植物やハーブ、 雑草などをひと畝おきに生やすことが有効です(全畝植えてしまうとブドウに必要な水分を奪ってしまいます)。 こうしたカヴァークロップには、その根が土をほぐし、物理的に望ましい状態にする、という利点もあります。 それでも養分が不足する場合には動物の堆肥を用いるのです。 次に彼が重視するのは、病害に対するブドウの木自体の抵抗力を増し、感染のリスクを減らすことです。 そのため品種毎に最も適正な土壌の状態や肥沃度、植樹間隔をコントロールし、選定や仕立てを行います。 健康的なミクロクリマを持った畑は結局他の植物や動物の繁殖も促し、 それが上記の土作りにもポジティヴな相互作用を及ぼします。 さらに、畑環境の生態活動を殺めぬため、ヒードラーは化学的な防虫剤、防ダニ剤、 防ヌマトード剤、防カビ剤、そして除草剤の類は一切用いず、またボルドー液の使用量も、 オーガニックやビオディナミで使用を許される量の10分の1以下です。 こうした有機農法から作られる土壌違いの4つの畑で作られる彼のリースリングは、 各畑のテロワールの個性の違いを見事にその味わいに反映し、 また同じレスの土壌で作られる6種のグリューナー・フェルトリーナーは、 摘み取りの時期やブドウの熟度に最も適合する醸造方法を選ぶことで、 樽風味やMLFといった外的力を一切借りることなく、オーストリアを代表する同品種の 様々な表情とポテンシャルを引き出すことに成功しています。 |



